2021.11.05 23:49

東京バレエ団「ドリーム・タイム」

週末の東京バレエ団公演応援第3弾。「ドリーム・タイム」篇。

明日、明後日の東京バレエ団公演で上演される「かぐや姫」「中国の不思議な役人」「ドリーム・タイム」はいずれもコンテンポラリーですが、明確な筋書きを持たない「ドリーム」が最も抽象度の高い作品ということになりましょうね。

午睡のまどろみのような音楽の中、5人のダンサーが滑らかにフォルムを次々と変えてゆく光景は、最初に登場する女性達の夢なのか、現実なのか、それとも何かを象徴しているのか、解釈は観客に委ねられる魅力的な作品です。舞台美術も素晴らしい。

今回、「ドリーム・タイム」に出演するのは両日ともに、沖香菜子さん、三雲友里加さん、金子仁美さん、宮川新大さん、岡崎隼也さん。


 ◆ 今の自分にあった表現を ―「中国の不思議な役人」&「ドリーム・タイム」、2作品に出演する宮川新大(東京バレエ団ブログ 10月28日)

こちらは前回の記事で一度リンクしましたが、宮川さんが「ドリーム」についても語っていますので再掲します。
ブログの中で国内でこの作品を踊るのは初めてと宮川さんが語っていますが、沖さん、金子さん、岡崎さんも東京公演で踊るのは初めて。三雲さんは初役ですから、5人全員が東京初お目見えということになりますね。

 ◆ 沖香菜子の語る、「ドリーム・タイム」の魅力(東京バレエ団ブログ 10月24日)


私は2年前のミラノ・スカラ座での上演を見ましたが、幻想的な音楽と美術に流麗な振付が重なって、あらためてとても好きな作品だと感じました。会場の拍手が長く続いたことも忘れられません。

「かぐや姫」の初演がまず話題の今回の公演ですが、ベジャールの「中国の不思議な役人」もキリアンの「ドリーム・タイム」も、振付家にとって代表作と言える作品。いよいよ明日幕が上がる公演にどうしたって期待がふくらみます。


東京バレエ団「かぐや姫」「中国の不思議な役人」「ドリーム・タイム」

 11月6日(土) 14:00
 11月7日(日) 14:00
 東京文化会館
  NBSチケットセンター他で発売中

東京バレエ団「かぐや姫」「ドリーム・タイム」

 11月20日(土) 13:00/17:00
 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
  りゅーとぴあオンライン・チケットNBSチケットセンター他で発売中