2023.04.26 21:00

金森穣振付『かぐや姫』第2幕

この週末(4月28日〜30日)には東京文化会館で東京バレエ団の公演が。
https://www.nbs.or.jp/stages/2023/kaguyahime/

演目はジェローム・ロビンズ振付「イン・ザ・ナイト」、ジョン・ノイマイヤー振付「スプリング・アンド・フォール」、そして金森穣さんが振り付ける『かぐや姫』の第2幕。
2021年の11月に上演された第1幕に続き、今回は第2幕が初お披露目(全3幕を通しての上演は今年10月に予定されています)。

キャストはこちら


第2幕の初演を前に、金森さんと出演ダンサーのインタビューがいくつもネットにアップされていますので、以下リンクを。

「金森穣、「かぐや姫」(第2幕)のクリエーションを語る」(NBSニュース 2022年12月21日)
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/articles/20221221-01.html

「プリンシパル・秋山瑛が語る見どころは?」(ぴあ 2023年4月18日)
https://lp.p.pia.jp/article/news/270438/index.html?detail=true
かぐや姫を踊る秋山瑛さんのロングインタビュー。写真もすてき。

「「影姫」によって描きだされる、新しいかぐや姫の物語」(カンフェティ 2023年3月6日)
https://magazine.confetti-web.com/confetti/interview/34584/
金森版『かぐや姫』のオリジナルキャスト、影姫役の金子仁美さん

「第2幕の物語のカギを握る影姫と帝」(NBSニュース 2023年4月5日)
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/articles/20230405-03.html
こちらも金子さんと帝の池本祥真さん。影姫と帝に共通するキーワード「孤独」が舞台でどのように描かれるのか興味がひかれます。

「身を削って全身全霊で音と一緒に踊るダンサーは失敗を恐れない」(JJ 2023年4月14日)
https://jj-jj.net/lifestyle/162016/
池本さんとダブルキャストで帝を踊る大塚卓さん。「“威厳”と“孤独”の表現のギャップに注目して観ていただけたらうれしい」と語ります。


今年1月のリハーサル・レポート(NBSニュース 2023年1月18日)。
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/articles/20230118-03.html

そしてこちらは、つい先日4月21日のプレス向け公開リハーサルの様子(Chacottワールドレポート 2023年4月26日)。
https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/tokyo/detail031320.html


東バは男性群舞の迫力にも定評がありますが、金森さん曰く「残りの日々で観客がのけぞるほどの迫力が出せるまでに精度を上げていきたいとのこと。期待が高まります。


東京バレエ団「かぐや姫 第2幕」「イン・ザ・ナイト」「スプリング・アンド・フォール」
https://www.nbs.or.jp/stages/2023/kaguyahime/

 4月28日(金) 19:00
 4月29日(土) 14:00
 4月30日(日) 15:00
 東京文化会館 大ホール

 【「かぐや姫」キャスト
 【「イン・ザ・ナイト」「スプリング・アンド・フォール」キャスト

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金森穣『闘う舞踊団』

今年出版された金森穣さんの著作

金森さん率いるNoismが新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)の専属舞踊団として誕生したのは2004年。そこからおよそ20年。日本初の公共劇場専属舞踊団はさぞや恵まれた環境が提供されているものと思っていましたが、実情は少数の理解者に支えられながら満身創痍で突き進んできた日々だったようです。

舞踊を含む芸術と公的組織との関係に関心がある方に、手に取っていただきたい一冊。
上で案内した4月28日〜30日の東京バレエ団公演のロビーでも販売予定とのこと。


『闘う舞踊団』

 『闘う舞踊団』書影

 金森穣 著
 夕書房(2023年2月1日 発行)
 2,000円+税
 ISBN:4909179097 / 978-4909179098
 新書判 264ページ

夕書房(版元)】【honto】【e-hon】【楽天】【Amazon

2023.04.02 19:56

『ジゼル』いろいろ

首都圏では、4月、5月、6月、8月と『ジゼル』公演が続きます。


BALLET TRADITION『ジゼル』
http://www.shinobutakita.com/ballettradition/bt9.html

 4月7日(金) 18:30
 新宿文化センター 大ホール

田北志のぶさんがプロデュースするBALLET TRADITIONの9回目の公演です。

ジゼルは田北さん。
ゲストはイーゴリ・コルプさん(ヒラリオン)とアレクサンドル・ヴォルチコフさん(アルブレヒト)のお二人。
2021年の『ジゼル』では海外からのゲストが渡航来日困難のためキャスト変更があったのですが、今回は無事に来日しリハーサルに合流したとのこと(良かった!)。

ペザントの男性は東京シティ・バレエ団のキム・セジョンさんが踊ります。

チケットは専用フォームから申込を。
当日券もあるそうです。


東京バレエ団『ジゼル』
https://www.nbs.or.jp/stages/2023/giselle/

 5月19日(金) 19:00
 5月20日(土) 14:00
 5月21日(日) 14:00
 東京文化会館 大ホール

主演は秋山瑛さん&秋元康臣さん、中島映理子さん&柄本弾さん、足立真里亜さん&宮川新大さんのトリプルキャスト。中島さんと足立さんは初役。

オーソドックスな演出といえましょうが、ペザントの踊りは通常のパ・ド・ドゥではなく、女性3人、男性3人によるパ・ド・ユイット。東バと縁の深いウラジーミル・ワシーリエフさんによる振付です。

2021年2月に6年ぶりに上演された東バの『ジゼル』、2年の時を経てどのように変化しているのか楽しみです。
チケット発売中。


東京バレエ団は7月にオーストラリアのメルボルン・アーツ・センターでも『ジゼル』を上演します。
休演日もあるとはいえ、9日間で11公演、日によっては2公演もありとなると、主役は日本公演の3組より多いのではと予想され、その場合どなたがキャスティングされているのかとても気になっています。


松山バレエ団『ジゼルとアルブレヒト』

 5月14日(日) 15:00  東京文化会館
 6月4日(日) 13:30  岬ふれあい会館

森下洋子さんの代表作のひとつともいえる『ジゼル』ですが、タイトルが『ジゼルとアルブレヒト』に変わりました。演出・振付の清水哲太郎さんのこだわりでしょうか。

5月の東京公演の主演は森下さんと大谷真郷さん。

6月は千葉県いすみ市での公演で、こちらはスペシャルハイライト版。
出演者はまだ発表されていません。

松山バレエ団は岬ふれあい会館で、これまでも度々公演を行っています。
私はまだ行ったことがないのですが、席数およそ850とのことですから中規模のホールですね。設計を担当した楠山設計のサイトに写真が掲載されています。


大和シティー・バレエ『Giselle』
https://www.ycb-ballet.com/2023summer

 8月18日(金) 18:30
 大和市文化創造拠点シリウス芸術文化ホール メインホール

日本国内の振付家による新しい作品を精力的に上演している大和シティー・バレエの夏公演のテーマも『ジゼル』。1幕は竹内春美さんによる振付、2幕はクラシックバレエという構成です。

ゲストが豪華なのも毎回話題ですが、1幕の主演は木村優里さんと佐藤洋介さん、2幕の主演は菅井円加さんと清水凌さん。
本島美和さん、盆子原美奈さん、佐藤洋介さん、木下嘉人さん、小出顕太郎さん、森田維央さん、林田海里さん、玉川貴博さんも出演します。

一般発売は4月15日(土)。ネットではカンフェティが取扱い。

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猫がいろんなものを小脇に抱えている刺繍でおなじみのSUIMINさんの作品展が、現在、水道ギャラリー(東京都文京区水道)で開催中です。
https://www.sumeshiya.com/gallery/2023/suimin_1.html

4月16日までですが、月火水はお休みなのでご注意を。

ご本人のTwitterとInstagramはこちら。
https://twitter.com/suimin_tter
https://www.instagram.com/suimin.stagram

SUIMINさん、少し前に図案集も出版されたんですね。
https://nihonvogue.com/book/detail.html?id=2382