「振付家・矢上恵子 作品上映会&メモリアルトーク」(配信)
2019年に亡くなった矢上恵子さんの作品を振り返る会が今週土曜日(4月24日)に開催されます。
https://balletchannel.jp/14798
現地参加のチケットはすでに完売ですが、オンラインでの視聴も可能(アーカイブ配信あり)。ゲストによるトークの他、矢上さん振付の作品も5本程度上映とのこと。
4月24日(土)13:00〜15:00
ゲスト:山本隆之 福岡雄大 福田圭吾 福田紘也
ビデオ出演:佐々木大
解説:桜井多佳子
オンライン参加チケット 2,800円
(2021年4月30日までのアーカイブ視聴付)
(申込期限 4月24日13時まで)
矢上さんとゆかりのある方が、コメントを寄せています。
[ダンサーコメント集(1)(福岡雄大さん 福田圭吾さん 福田紘也さん 平野亮一さん)]
[ダンサーコメント集(2)(倉永美沙さん 長田佳世さん)]
イベント紹介ページ冒頭のPVは福田紘也さん編集とのこと。30秒ほどですが、矢上作品のハイライトシーンをつなげた、とてもかっこよい仕上がりです。
[追記]
ダンサーコメントのリンクを追加しました。(2021.4.22)
■2021.04.21 23:33
■2021.04.07 23:32
井上バレエ団「ゆきひめ」(配信)
今年2月28日の井上バレエ団公演の映像が、4月9日までイープラスで配信中です。
https://eplus.jp/sf/detail/3365290002?P6=001&P1=0402&P59=1
2019年5月になくなった関直人さんの追悼公演で、演目は関さん振付の「ゆきひめ」「クラシカル・シンフォニー」と、石井竜一さん振付の「Chacona Dedicada」。
「ゆきひめ」は雪女が原作の1幕もので、1972年初演。
登場するのは若者、ゆきひめ(雪女)、雪の精たちで、初演時は若者はバレエダンサー、ゆきひめと雪の精は日本舞踊家が踊りました。その後改訂を重ねて、全役がバレエのバージョン、ゆきひめのみが日舞のバージョンが発表されたそうですが、今回の配信されているのはゆきひめだけが日舞のバージョンです。
(去年4月に「上野の森バレエホリデイ」で配信されたのは、全役がバレエダンサーのバージョンでした。)
私は「ゆきひめ」を25年前に一度見まして(1996年12月22日 メルパルクホール)、洋舞と日舞の組み合わせの珍しさと雪の場面の美しさによって、以来忘れがたい作品になりました。
また、吹雪の中、若者が命を助けられる場面が暗転すると、すぐに若者と(正体を隠した)ゆきひめが暮らしている場面に転換し、ゆきひめが訪ねてきて若者の生活に入り込む過程をはぶいて冗長さを廃した構成の巧みさにも感心しました。
加えて、命が助かった後に約束を違える(口止めされたことをうっかりもらしてしまう)筋運びと、作中の静かに踊る雪の白い群舞が重なって、赦しが裏切りに先行する『ジゼル』という印象も受けました。
あらためて見ると20分余りの短い作品ですが、ずっと30分以上だと思っていたのは密度の濃さゆえでしょうか。一時期上演されない期間がありましたが、是非長く踊りついでほしい日本バレエの秀作です。(大和シティバレエが2018年8月に「ゆきひめ」を上演したのは喜ばしいことでした。私は残念ながら日程の都合で舞台を見られませんでしたが。)
「クラシカル・シンフォニー」は1977年初演。随所に入るアクセントが楽しいシンフォニック・バレエですが、踊るのはかなり難しそうです。
動画の配信は4月9日(金)まで。チケット2,000円。
関直人作品のハイライトシーンが流れる特定映像(約5分)付き。(共に流れる作品リストの長さたるや!)
公演のチラシが井上バレエ団のサイトで見られます。
---------
本日のおまけ。
冬の野外の人形浄瑠璃(札幌)。周囲の雪の色に合わせて黒子さんならぬ白子さんが登場するのが微笑ましい。
https://www.youtube.com/watch?v=w68mF4UlERA
こちらは雪中の火の見櫓。
https://www.youtube.com/watch?v=H32faZ9mwLA
今年2月28日の井上バレエ団公演の映像が、4月9日までイープラスで配信中です。
https://eplus.jp/sf/detail/3365290002?P6=001&P1=0402&P59=1
2019年5月になくなった関直人さんの追悼公演で、演目は関さん振付の「ゆきひめ」「クラシカル・シンフォニー」と、石井竜一さん振付の「Chacona Dedicada」。
「ゆきひめ」は雪女が原作の1幕もので、1972年初演。
登場するのは若者、ゆきひめ(雪女)、雪の精たちで、初演時は若者はバレエダンサー、ゆきひめと雪の精は日本舞踊家が踊りました。その後改訂を重ねて、全役がバレエのバージョン、ゆきひめのみが日舞のバージョンが発表されたそうですが、今回の配信されているのはゆきひめだけが日舞のバージョンです。
(去年4月に「上野の森バレエホリデイ」で配信されたのは、全役がバレエダンサーのバージョンでした。)
私は「ゆきひめ」を25年前に一度見まして(1996年12月22日 メルパルクホール)、洋舞と日舞の組み合わせの珍しさと雪の場面の美しさによって、以来忘れがたい作品になりました。
また、吹雪の中、若者が命を助けられる場面が暗転すると、すぐに若者と(正体を隠した)ゆきひめが暮らしている場面に転換し、ゆきひめが訪ねてきて若者の生活に入り込む過程をはぶいて冗長さを廃した構成の巧みさにも感心しました。
加えて、命が助かった後に約束を違える(口止めされたことをうっかりもらしてしまう)筋運びと、作中の静かに踊る雪の白い群舞が重なって、赦しが裏切りに先行する『ジゼル』という印象も受けました。
あらためて見ると20分余りの短い作品ですが、ずっと30分以上だと思っていたのは密度の濃さゆえでしょうか。一時期上演されない期間がありましたが、是非長く踊りついでほしい日本バレエの秀作です。(大和シティバレエが2018年8月に「ゆきひめ」を上演したのは喜ばしいことでした。私は残念ながら日程の都合で舞台を見られませんでしたが。)
「クラシカル・シンフォニー」は1977年初演。随所に入るアクセントが楽しいシンフォニック・バレエですが、踊るのはかなり難しそうです。
動画の配信は4月9日(金)まで。チケット2,000円。
関直人作品のハイライトシーンが流れる特定映像(約5分)付き。(共に流れる作品リストの長さたるや!)
公演のチラシが井上バレエ団のサイトで見られます。
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本日のおまけ。
冬の野外の人形浄瑠璃(札幌)。周囲の雪の色に合わせて黒子さんならぬ白子さんが登場するのが微笑ましい。
https://www.youtube.com/watch?v=w68mF4UlERA
こちらは雪中の火の見櫓。
https://www.youtube.com/watch?v=H32faZ9mwLA
■2021.04.03 23:53
東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』他
前回に引き続き、東京シティ・バレエ団の公演など。
東京シティ・バレエ団は7月には『白鳥の湖』を上演。
https://www.tokyocityballet.org/schedule/schedule_000653.html
7月17日(土)17:00
7月18日(日)14:00
ティアラこうとう 大ホール
[7月17日]
オデット/オディール:清水愛恵
ジークフリード王子:キム・セジョン
ロートバルト:石黒善大
[7月18日]
オデット:中森理恵
オディール:佐合萌香
ジークフリード王子:福田建太
ロートバルト:内村和真
一般発売は4月10日(土)。
東京シティの『白鳥』は、前回は藤田嗣治による美術を復元したことも話題になりましたが、今回は「通常美術での上演」とのこと。
ティアラこうとうは2階後方ブロックからも舞台が近くて見やすいホールですが、高さはあまりありませんから背景幕などが入りきらないのでしょう。残念ですが、いたしかたないところです。
『白鳥の湖』と前回紹介した5月『鶴の池』の他にも、東京シティ・バレエ団が出演するイベントがいくつも予定されています。
●「ワンコイン・バレエ・レクチャー」(5月12日 江東区文化センター)
https://www.tokyocityballet.org/news/news_000652.html
去年に引き続き今年も4回開催予定。
2021年度は東京シティのレパートリーがテーマで、第1回は『白鳥の湖』。実演もあり。
ずっと気になっているレクチャーなのですが、平日の昼なので、なかなか行けないのが残念です。
●「音楽でめぐる世界の旅 ガラコンサート」(5月30日 神奈川県民ホール)
https://www.kanagawa-kenminhall.com/event/detail?id=37207
神奈川県民ホール「オープンシアター2021」のコンサートで、佐合萌香さんと吉留諒さんが「ドン・キホーテ」のグラン・パ・ド・ドゥを踊ります。
休憩なし約60分。
なお、開場の13:00から13:45まではステージ見学ができるとのこと。
●「コンサート・バンビーニ 弦楽器とバレエを見に行こう!」(6月12日 豊洲文化センター)
11時半開演と14時開演の2回公演。
コンサート・バンビーニは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団による、0歳から入場できるコンサート。おむつ替え・授乳コーナーもあるそうです。
公演時間は約45分。
---------
本日のおまけ。
飛び出すウズラ。最初のジャンプは羽は使わないんですね。相当の脚力です。
https://twitter.com/momo_rushion/status/1372133106572955649
前回に引き続き、東京シティ・バレエ団の公演など。
東京シティ・バレエ団は7月には『白鳥の湖』を上演。
https://www.tokyocityballet.org/schedule/schedule_000653.html
7月17日(土)17:00
7月18日(日)14:00
ティアラこうとう 大ホール
[7月17日]
オデット/オディール:清水愛恵
ジークフリード王子:キム・セジョン
ロートバルト:石黒善大
[7月18日]
オデット:中森理恵
オディール:佐合萌香
ジークフリード王子:福田建太
ロートバルト:内村和真
一般発売は4月10日(土)。
東京シティの『白鳥』は、前回は藤田嗣治による美術を復元したことも話題になりましたが、今回は「通常美術での上演」とのこと。
ティアラこうとうは2階後方ブロックからも舞台が近くて見やすいホールですが、高さはあまりありませんから背景幕などが入りきらないのでしょう。残念ですが、いたしかたないところです。
『白鳥の湖』と前回紹介した5月『鶴の池』の他にも、東京シティ・バレエ団が出演するイベントがいくつも予定されています。
●「ワンコイン・バレエ・レクチャー」(5月12日 江東区文化センター)
https://www.tokyocityballet.org/news/news_000652.html
去年に引き続き今年も4回開催予定。
2021年度は東京シティのレパートリーがテーマで、第1回は『白鳥の湖』。実演もあり。
ずっと気になっているレクチャーなのですが、平日の昼なので、なかなか行けないのが残念です。
●「音楽でめぐる世界の旅 ガラコンサート」(5月30日 神奈川県民ホール)
https://www.kanagawa-kenminhall.com/event/detail?id=37207
神奈川県民ホール「オープンシアター2021」のコンサートで、佐合萌香さんと吉留諒さんが「ドン・キホーテ」のグラン・パ・ド・ドゥを踊ります。
休憩なし約60分。
なお、開場の13:00から13:45まではステージ見学ができるとのこと。
●「コンサート・バンビーニ 弦楽器とバレエを見に行こう!」(6月12日 豊洲文化センター)
11時半開演と14時開演の2回公演。
コンサート・バンビーニは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団による、0歳から入場できるコンサート。おむつ替え・授乳コーナーもあるそうです。
公演時間は約45分。
---------
本日のおまけ。
飛び出すウズラ。最初のジャンプは羽は使わないんですね。相当の脚力です。
https://twitter.com/momo_rushion/status/1372133106572955649