2024.10.07 23:16

東京バレエ団『ザ・カブキ』は今週末

今度の土曜日から3日間(10月12日〜14日)は、東京バレエ団『ザ・カブキ』が東京文化会館で上演されます。

以下、『カブキ』関連のインタビュー等を。

「宮川新大、待望の由良之助デビュー」(NBSニュース)
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/articles/20241002-02.html

8代目の由良之助として10月14日にロールデビューする宮川新大さんのインタビュー。由良之助を「オーケストラでいう指揮者のような存在」と語ります。


「後悔や悲しみを背負った顔世御前を、限られた動きの中からどう伝えるか」(カンフェティ)
https://magazine.confetti-web.com/confetti/interview/59959/

こちらも初役、10月14日に顔世御前を踊る金子仁美さん
「佇まいや振る舞いなどから芯の強さを伝えることが求められる“静”の役どころ」「白塗りをするので、ほかのバレエ作品に比べて表情が見えづらい。その中でどんなことを表現できるかがカギだなと思っています」


「柄本弾が語る、東京バレエ団の"伝家の宝刀"『ザ・カブキ』」(SPICE)
https://spice.eplus.jp/articles/331531

14年前、20歳の時から由良之助を踊る柄本弾さん。当時、高岸直樹さんと朝から夕方までリハーサルをしたとのこと。柄本さん、10月14日には師直も演じます。


「リハーサルレポート〈花柳流による所作指導〉」(東京バレエ団ブログ)
https://thetokyoballet.com/blog/blog/2024/09/post-129.html

簡単な所作のおさらいなのかと思ったら、討ち入りの場面では「動きが形式的にならないように、自分の心の中に設定をつくって」と伝えるなど、花柳壽輔さん、表現の深いところまで指導されているのですね。


「東京バレエ団創立60周年記念トーク『ザ・カブキ』を語ろう」(Chacott)
https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/tokyo/detail037076.html

8月24日に開催された記念トーク。『ザ・カブキ』初演時に由良之助を演じた夏山周久さんと高岸直樹(3代目)、柄本弾さん(5代目)、宮川新大さん(8代目)、4人の由良之助が登壇しました。
こちらの記事では、佐々木三重子さんが詳しくまとめてくださってます。私も参加しましたが、貴重なお話がたっぷり聞けて、あっという間の1時間でした。


■ 東京バレエ団『ザ・カブキ』
https://www.nbs.or.jp/stages/2024/kabuki/

 10月12日(土)14:00
 10月13日(日)14:00
 10月14日(月)13:00 (←13時開演ですのでご注意を)
 東京文化会館

前回の記事に配役表を掲載しています。良ければご参考に)

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山藤章二さん

先日亡くなった山藤章二さんは、風刺画とアクの強い似顔絵の印象が強いですが、実は東京バレエ団初期のチラシやプログラムのデザインも手掛けていたとのこと。
https://www.nbs.or.jp/webmagazine/tenten/2024/10/20241001.html

リンク先には山藤さんデザインの『ジゼル』のチラシ画像が。真ん中のイラストは百合の花のようでよく見ると……。

2024.09.30 23:22

東京バレエ団『ザ・カブキ』キャスト

次の次の週末は東京バレエ団『ザ・カブキ』
9月24日に発表された情報を元に配役表を作成しました。色が付いてるお名前は初役です。(画像をクリックすると拡大されます)。

東京バレエ団『ザ・カブキ』(2024年10月)キャスト

公演詳細とチケット購入はこちらからどうぞ。

2024.08.10 19:04

『夢みるバレリーナ』

1978年にサンリオから出版された写真集の表紙の少女が誰なのかおわかりになりますか。
ヒントは撮影場所がスカラ座のバレエ学校だということ。
そうです、この女の子はまだ10代のアレッサンドラ・フェリ。

「アレッサンドラ・フェリ」として世に知られるずっと前に、こうして表紙を飾ったということは、当時から目を惹く存在だったのでしょうね。

この本の文章を書いているのは森下洋子さん。出版から46年を経てなお森下さんもフェリも現役で踊っているとはすごいことです。


『夢みるバレリーナ』.jpg

(クリックすると大きなサイズの画像が表示されます)


『夢みるバレリーナ』
 森下洋子 文
 西川治 写真
 サンリオ(1978年5月6日 発行)
 800円
 64ページ

2024.07.30 23:42

はじめてのバレエ

お子さんにバレエを見せたいけれど、初めて見るバレエに何を選んだらいいのかお迷いの方向けに、小さいお子さん向けバレエ3公演をご紹介。もちろん大人も楽しめます。


スターダンサーズ・バレエ団『シンデレラ』
https://famifes.nissaytheatre.or.jp/2024ballet/
8月16日(金)〜18日(日) 日生劇場

皆さんご存知の「シンデレラ」のバレエ。初めての方向けの解説付きです。
上演時間はおよそ2時間(休憩あり)。
3歳から入場可。

舞台映像はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=DFYlJCYk2CQ

1階席のみの対象ですが、身長125cm以下の方は無料でクッションを貸してもらえます


東京バレエ団『ねむれる森の美女』
https://www.nbs.or.jp/stages/2024/kodomo/
8月24日(土)・25日(日) めぐろパーシモンホール

こちらもご存知「眠り姫」のお話。
東京バレエ団の『子どものためのバレエ ねむれる森の美女』は王様の家来カタラビュットが物語の案内役をつとめます。

上演時間はおよそ1時間50分(休憩あり)。
4歳から入場可。

舞台映像はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=Stzr8igglf8

めぐろパーシモンホールも公演によってはキッズクッションの貸出しがありますので、お子さん連れの方は会場で尋ねてみてくださいね。


NBAバレエ団「眠れる森の美女 ダイジェスト版」
https://nbaballet.org/official/sleepingbeauty-digest/
9月21日(土) 所沢市民文化センター ミューズ

NBAバレエ団のダイジェスト版「眠れる森の美女」は、バレエ団の芸術監督 久保紘一さんによる解説付きです。

上演時間はおよそ1時間。
3歳から入場可。
有料・予約制ですが、託児所サービスもあります。

NBAバレエ団が『眠れる森の美女』のダイジェスト版を上演するのは今回が初めて(のはず)なので、ダイジェスト版の舞台映像はありませんが、ダイジェストではない本公演の動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=V4rLCbVY4ko

9月公演はこれとそのまま同じではないかもしれませんが、舞台の雰囲気は伝わるのではないでしょうか。


上記3公演はいずれもチケット発売中です。

2024.06.30 23:05

Dance of Blue「7 Dancing Crackers」

「現役トップダンサーによる静岡県遠州地方のための舞踊芸術育成」を掲げるDance of Blueが8月に初の東京公演を開催します。


Dance of Blue「7 Dancing Crackers」

 8月8日(木) 18時30分
 武蔵野市民文化会館

 「Crackin'」(振付:安西健塁)
 「東京クルーズ」(振付:安西健塁)
  大森康正 齊藤耀 牧村直紀
  圓札茉由 大島沙彩 大貫千尋 志村朱紀 高橋奈歩
  鳥居彩夏 古川茉帆 松田みなみ 山田茉子 山本菜月

 「タリスマン」佐々部佳代 新井悠汰
 「ダイアナとアクティオン」大川航矢 寺田翠
 「ライモンダ」大島淑江 安西健塁
 「パリの炎」鈴木就子 関野海斗
 「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥ(新版)
  池田理沙子 浅田良和


上演されるのは安西健塁さんの振付2作品を含む計7演目。「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥも新版とのこと。

チケット発売中です。
お求めはこちらから。

2024.05.27 19:25

苫野美亜プロデュース「Dance Performance LIVE #10」

8月に苫野美亜さんのプロデュース公演が開催されます。

 「苫野美亜プロデュース Dance Performance LIVE #10 Danse Noble」
 https://miatomano.com/nextevent

 8月11日(日) 13時/17時
 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール

 出演:
 平田桃子 橋本清香 木本全優 尾本安代
 中村春奈 松岡大 高瀬瑶子 横山翼 山田琴音 大藤明礼生
 井阪美恵(ヴァイオリン)
 石井麻依子(ピアノ)
 坂本弘道

 「世界初演 新作」(振付:渡辺レイ)
  平田桃子

 「十四夜月」(振付:苫野美亜)
  中村春奈 横山翼 山田琴音 大藤明礼生 石井麻依子井阪美恵

 「Mozart a deux」(振付:Thierry Malandain)
  橋本清香 木本全優

 「HYORI」(ディレクション:苫野美亜)
  松岡大 高瀬瑶子 坂本弘道

 「白鳥の歌」(振付:苫野美亜)
  尾本安代


10回目を迎える今回は、横浜赤レンガ倉庫のスタジオでバーミンガムロイヤルバレエ団プリンシパルの平田桃子さんウィーン国立バレエ団プリンシパルの橋本清香さんと木本全優さん谷桃子バレエ団シニアプリンシパルの尾本安代さんのパフォーマンスが見られる、贅沢な公演です。

平田桃子さんは渡辺レイさんの新作振付作品を踊るとのこと。平田さんが日本でコンテンポラリーを踊るのは珍しいのではないかと思いますので、その点でも興味深いですね。

会場の横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホールは、客席をおよそ150〜350席とかなり柔軟に設置できるそうですが、段床形式だとこんな感じみたいです。


チケットは全席自由席で7,000円(当日7,500円)。
学生券は4,000円(公演当日に学生証を提示)。

公演+公開制作(7月予定)+公開ゲネプロ(8月10日)が鑑賞できるプレミアムチケットもあります。こちらは10,000円。

チケットはteketにて発売中。
https://teket.jp/6598/34424

チケット申込みは、13時の回または17時の回の「自由席チケットを選択」をクリック→枚数を入力→券種を選択します。

2024.04.27 23:32

ジョージア国立バレエ

文化庁による「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」の2024年度の採択公演が発表されました。
来年3月までの興味が惹かれるバレエ公演についてはTwitterで簡単に触れましたが、そのうち開催都市と公演の数が多いジョージア国立バレエの公演日程を下にまとめました。

採択公演の資料では演目は不明ですが、招聘元の光藍社サイトでは『くるみ割り人形』と予告されています。最終的には詳細発表が予定されている7月を待つしかありませんが、年間予定を発表している高崎芸術劇場とめぐろパーシモンホールでも演目は『くるみ』ですので、『くるみ』1作の可能性が高そうです。

 12月5日 郡山市 けんしん郡山文化センター
 12月6日 仙台市 東京エレクトロンホール宮城
 12月7日 秋田市 あきた芸術劇場ミルハス
 12月8日 南陽市 シエルターなんようホール
 12月10日 さいたま市 ソニックシティ
 12月11日 八王子市 J:COMホール八王子
 12月12日 松戸市 森のホール21
 12月14日 横浜市 神奈川県民ホール
 12月15日 新潟市 新潟県民会館
 12月17日 高崎市 高崎芸術劇場
 12月19日 川越市 ウェスタ川越
 12月20日 長野市 長野市芸術館
 12月21日 宇都宮市 栃木県総合文化センター
 12月22日 東京都 めぐろパーシモンホール
 12月24日 浜松市 アクトシティ浜松
 12月26日・27日 東京都 東京文化会館

東京文化会館公演は2日で3公演なので16会場18公演。上演日の間隔もあまり空いていませんので、かなり密度の濃いスケジュールです。

2024.03.30 23:33

東京バレエ団『白鳥の湖』キャスト

4月に上演される東京バレエ団『白鳥の湖』まで1ヶ月を切りました。とても楽しみです。
3月30日現在発表されている情報を元に配役表を作成しました(画像をクリックすると拡大されます)。


東京バレエ団『白鳥の湖』キャスト

2024.03.03 22:25

弘前市民会館 緞帳

去年8月と10月の牧阿佐美バレヱ団『ドン・キホーテ』のダイジェスト映像がアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=de_ubjrn5Yc

 8月30日 新潟県民会館(主演:光永百花 水井駿介)
 10月29日 弘前市民会館(主演:阿部裕恵 大川航矢)

15分程の短いものですが、公演映像だけでなくリハーサルの様子等も映っています。

楽しく見た後、動画最後に降りて来る、弘前市民会館の棟方志功らしき緞帳の絵に目を惹かれました。
調べてみましたら原画はやはり青森県出身の棟方志功によるもので、タイトルは「御鷹揚げの妃々達々」。市民会館サイトの「緞帳制作にまつわるエピソード」によると、緞帳の色は原画とは別で、棟方が弘前市民会館を設計した前川國男の事務所であらたに配色したそうです。その際、3階の窓から下絵を見下ろしたのは、観客と緞帳との距離を意識したのでしょうか。

最初の緞帳は1964年に製作されましたが経年で劣化したため、市民会館の長期改修時期に新たに製作。2014年1月にお披露目されたとのこと。
復元の様子がこちらに詳しく紹介されています。
https://www.city.hirosaki.aomori.jp/shiminkaikan/photo1.html

緞帳再生を請け負ったのは、緞帳製作でおなじみの川島織物セルコン(ここ以外に緞帳を織れる会社は国内にあるんでしょうか?)。272色の糸を復元、一部を試し織りと、関係者の方はご苦労だったことでしょうが、広〜い工場で緞帳が仕上がっていく記事を読むのはわくわくします。

2024.02.29 23:15

東京バレエ団の秋山瑛さんが、2023年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞されたそう。おめでとうございます。
https://thetokyoballet.com/news/-574.html

リンク先に今後の東バ公演での秋山さんの出演情報が出ていますが、5月・6月のジュリエットは特に目立つように表記していただきたかった(全幕主演ですからね)。ということで、このブログでは赤い太字で表記。

 「上野水香オン・ステージ」(「ドン・キホーテ」抜粋でキトリ) 
  3月19日 東京文化会館
  3月31日 横須賀芸術劇場

 『白鳥の湖』(ナポリ、パ・ド・カトル等)
  4月26日〜29日 東京文化会館

 『ロミオとジュリエット』ジュリエット
  5月25日・6月7日 東京文化会館


少し先ですが、秋山瑛さんは8月16日に広島県のふくやま芸術文化ホールで開催される「STARS SPECIAL BALLET GALA 2024」にも出演。秋元康臣さんと『ドン・キホーテ』『海賊』のパ・ド・ドゥを踊ります。

2024.01.31 23:23

東京バレエ団『かぐや姫』

先日NHKで放映された金森穣さん振付の東京バレエ団『かぐや姫』は、現在NHKオンデマンドで見られます。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023134065SA000/

配信は2025年1月28日までのおよそ1年間。

2023.12.17 23:12

東京バレエ団『くるみ割り人形』キャスト

東京バレエ団『くるみ割り人形』は今週木曜日の12月21日より。
東京公演ではロビーでクリスマスマーケットも開催するそうです。

11月10日に発表された情報を元に作った主要キャストの表はこちら。

 【東京バレエ団『くるみ割り人形』キャスト

マーシャの弟フリッツも重要な役ですが、どうやら当日発表のようです。

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リンク先は楽器等を組み合わせたYAMAHAのクリスマスカードなのですが、左下の物体は何?と投稿者の方。これは頭をひねってしましますよね。
https://twitter.com/taku_realtraum/status/1725479015375626308

デザインした方による正解はこちら。
https://twitter.com/aoyamana/status/1725733394678731013

こういうやり取りがあるのがTwitterの楽しいところ。
(私、頑なに“Twitter”“ツイート”を使用する派です。)